猪苗代湖に到着。車を降りたら寒い。現地の人は冬物の衣装にウインドブレーカーなのに、私は半袖シャツ一枚の勇姿。早速着替えたが、シャツは薄手。裾から冷気が入りこみ、しくじったなと、走る前から反省。

猪苗代湖の南東、舟津浜公園から11時に走行開始。湖の南西に、越えねばならぬ峠がある。

嫌いなおかずは先に食べるタイプなので、あらかじめ峠アタックを済ませる。時間が足りなくなったとき、後半平地を残しておけばペースアップできるだろうと踏んでの計画立案。

国道294号線を利用して、峠を越えようと画策。もっと近いルートがあったのだが、現地で見落としていた。

このトンネルは湖南小学校の横から坂を登って行くとたどり着く真っ暗なトンネル。ライトがないとためらわれるくらい暗い。歩道は極々狭く、恐怖心を押さえ込んでハンドル操作。歩道は段差の上にあり、間違えると車道に落ちる罰。

雪よけのアクリル覆い付きトンネル。車が走ると騒音がトンネルに反響し、ものすごい騒音。この先の峠でおととしスリップして、後ろから地物のワゴンRに抜かれた事を思い出す。

また遠回りして湖岸沿いの湖南〜湊線にもどり、青松浜に到着。キャンプや湖水浴には最適な場所。でも、9月末、この時期にテントを張ったら越冬訓練気分だね。

向こう岸をみながら、果たして暗くなる前に一周できるのだろうか不安を感じる。

 

適当に走っていたら、金山峠に入る。R294を利用すれば、630mの黒森峠を越えられたはず。地図も持たずにうろうろするから、それよりも標高の高い金山のほうに入りこんでしまった。

峠を越えたことはない!

漕ぎ出して10分目にダウン。息が上がる。ゼイゼイいいながら自転車をおしてみたり。

実はこんなこともあろうかと、下ハンドルリカンベント制御システムを準備。というか、自分の背丈くらいのヒモ。これをハンドル末端に縛り付けてハンドルを制御。余った手でシートを押す仕組み。

農耕馬をつれて歩くような気分。生き物じゃないから文句を言わないが、手綱ではたいても自分では動いてくれません。

そんなこんなで峠越えをしていると、ついに会津若松市に突入。今まで郡山市だったそうな。歴史の薫りただよう会津若松も、山の中であればただの山。感慨も何も無い。

市町村区分は峠を利用することが多いから、この先下り坂なんだろうなと推測したが、そんな僕の見こみは甘かったようだ。ほんの少し下ったらまた登りで辟易する。

ガードレールの向こう側は崖。時々崖際なのにガードレールが設置されて無いところがある。クルマの視点なら見えない崖下も、自転車ゆえよく見えて怖い。ハンドル操作を間違うと鳥人間コンテスト人力飛行部門に参加決定。

向こうも崖なら反対側も崖。下を見ると水面が見える。湖面まで降りた跡があり、たどって行くとかなりすごい風景に出会えそう。でも落差が20mくらいあって、登りなおすのが面倒なので降りませんでしたけどね。

ようやっと峠終了。赤崎小倉沢線とかいうバリバリの林道でありました。結構ワインディングが続いて、バイク乗りには楽しいルートかも。まあ、自分の足で進むものじゃあないね。

赤い矢印の向こう側からスタート。山の頂上近くまで上って、山腹を縦走する林道を軽く登って、黄色い矢印の出口までほぼ10km。

会津に攻め入った新政府軍の気分をしばし味わってしまった。この地形で総力戦で来られたら、数に劣る会津は押さえらない。深い谷なら軍勢も足を止めるだろうが、いかんせん進入経路が多すぎる。

山がちな地形では、防御陣地を組んでも分散せねばならず、敵の進軍をおさえることは不可能だとおもう。

崎川浜からのいちまい。家族連れが楽しそうに戯れ、横の茂みに近づくと大量のアキアカネがうようよとわきあがる。今通過中の湖南湊線は、このさきひとつ小さな峠をこえると、しばらく平坦な道が続く。

すれ違う車はやたらとアメリカンな4輪駆動車とパジェロばかり。ジェットスキーヤー以外はこの辺りに用は無いらしく、彼らのクルマなのだろう。ジェットスキーを牽引するためには3000ccクラスが必要なんだろう。

崎川浜以降は景色がきれい。クルマでのんびり眺めるには最適な地域でしょう。

されど、自転車ではかなり危険。猪苗代湖の北西は、選択できる道路が49号線のみ。この49号、かぎりなく自動車専用。道路幅がやけに狭く、歩道がない。路肩を走るも舗装が悪く、アスファルトのうえにアスファルトを載せたような段差が続き、タイヤを取られそう。また、建設省と書かれた反射鏡の支柱が路肩に等間隔で並び、やけに邪魔です。ハンドルが引っかかりそうで怖い。

下ハンドルのリカンベントにとって、支柱と出来の悪い舗装と後ろから来るクルマに注意して進まねばならず、そのへんのゲームセンターのありとあらゆるゲーム機よりも高難度。観光地に近くなるとようやく歩道が現れるが、どうせ冬の間は誰も使わないし、人工密度が恐ろしく低いので、整備がキチンとしてあるとは言えません。観光客は磐梯山のふもとにある、専用の施設に集まります。それ以外の地域へはバス移動がおおく、ゆえに歩道整備は後手に回るのでしょう。

左にある小屋はサイクルセンター。無料で自転車が借りられます。このさき3kmほど続く専用道でサイクリングが出来ます。そこを流していたら、地元の小学生に突然「こんにちわ」といわれました。こちらは心の準備がありませんから、首を「うむ」って感じでうなずいて挨拶するのが限界でした。なんだか偉そう。

時間があればリステル・スキーファンタジアによって、酔狂な人がウォータージャンプをする様でも眺め様かと思った。

時計を見ると猪苗代磐梯高原のインター横を過ぎたときにはすでに3時を過ぎ。日が短く、まだ四分の一ほどコースが残っているので、さきを急ぎます。

 

志田浜の観光センターの横で、パトカーとすれ違う。さすが雪国パジェロミニ。観光地が嫌いな方は、志田浜のちょっと東側にある、国土交通省の雪捨て場がお奨め。落ちついて風景が眺められる。

写真中央、山と湖面の隙間にある白い線は小坂山のふもとにある上戸のトンネル。

トンネル内部はこんなかんじ。二年前反対車線でスリップして50mハイドロ走行したのは昔の思い出。あと30mで自爆したボンゴワゴンにオカマ掘るところであった。事故を起こしてクルマを放置すると二次被害がでるからやめてほしい。無神経な運転手は車ごと湖に沈んでてほしいなあとおもった。

道路標識はマイル換算なので車の速度が速い。ゆえに車道は走れない。路肩をはしろうとすると、突然現れた、車道よりも30cm高いドブの蓋を進むことになる。これまたハンドル幅ぎりぎりの設定。

毎回、びっくり日本新記録気分である。

皮の手袋をしていたので、壁面に手をつきながらの安全走行。風景はきれいなのだが、見てる余裕は無い。

トンネルを出るとしばらく平坦な道が続く。農道を見つけたので、走りやすいそちらに移動。茨城よりもほぼ半月おそい稲刈り。一枚の田んぼがひろく、稲を刈るほうも、脱穀した籾を運ぶ軽トラックも大変なんだろうなと思う。

規模だけ見ると、アメリカンな農業。関東地方のこまごました農業より、新潟の稲作に近い印象を勝手に受けた。

なんとか日のあるうちにスタート地点の舟津浜に到着。11時スタート、5時ちょっと前到着だからまあまあのぺースか。地図上35kmくらいの距離なのだが、峠を走ったため正確な距離は不明。

日本第4位の面積を誇る猪苗代湖を一周。つぎは3位、2位霞ヶ浦、最後に琵琶湖である。ところで3位はどこ?と尋ねると、サロマ湖とのお答え。北海道は遠いなあ。たぶん、10月で凍える。